以前、道新フロンティアに投稿し掲載された文の元原稿です。
「幸せな時間」
中学二年の時、吹奏楽部でフルート吹き始めた。
高校卒業後に札幌で就職し、その地で大人数の楽団に在籍した。
教育文化会館の一室を使い毎回50人ほどの団員が集まり練習。
コンクール間近になると合宿。
そして、旧 市民会館・旧 厚生年金会館・普門館(東京)と大きなステージで演奏。
私は至福の時間を過ごしていた。
翌年から仕事が忙しくて両立不可能でやむなく退団。
それからの夢は『結婚したら遊ぶ(フルート三昧の日々を過ごす)!』
フルートのない生活を10年間過ごして来た私にチャンスの時が巡って来た。
結婚し、息子が一歳になる年に北広島で初めての吹奏楽団が出来た。
幼子を置いてそこに行く意味があるのかと主人に言われたが、
同居の義父や近くに住む義姉に子守をお願いし、週数回の練習に出掛けた。
帰宅すると泣きながらしがみつく息子。
私もやはり母親。可愛い息子を泣かしてまでと、また断念。
ある時にピンチヒッターで演奏会に出る事となった。
二年間のブランクを埋めるように家で練習した。
本番の日、三歳直前の息子を連れて行く。
ステージ横の幕裏で演奏を聴いた息子が、
『お母さんピッピッピッってしたいなら練習行っていいよ。慶一はおじいちゃんとお留守番してるから』。
やったぁー!! それからは、遅ればせながらあの頃の夢を叶えるかのようにはまった。
演奏会には息子と主人。
そして、欠かさずに聴きに来てくれたのはなんと義父。
その義父も四年前に他界し、今は実母が私の演奏を聴いてくれる。
昨日の早朝、GWで秋田から息子が帰郷しました。
半日掛けて、6月のコンサートに使用する楽譜作りを手伝ってくれました。
そしたら、またこの記事のこと思い出しました。
息子も、私の「応援団」のひとりなの^^v
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